小中学校の留年
小中学校など義務教育においても留年を採用するべきではないかという意見が経済同友会という所から出ている。
私は高校以降ではあるが、留年したことがあるのでこの件について発言することができるだろう。
結論から言うと義務教育下における留年など大反対である。 感情論抜きに問題点を挙げると、
・いつまでも留年したらどうするのか?
・いずれは卒業させるなら留年させる意味がないのでは?
・そもそもさせる理由は? 罰というならば見せしめでしかない
・成績が向上するのだろうか
まずは何回も留年した時のことだ。 現在の義務教育は9年であるが、留年した場合これは伸びるのかどうかである。 そして伸びる場合コストはだれが払うのか。 税金なり親の負担になってしまう。 逆に留年した時でも総合で9年とするならば中学3年まで行けないまま退学にするのだろうか。 いずれ退学にさせるならかつての同級生と卒業させてあげればいいと思う。 その方が社会は安定するだろう。
そしてもう1つはなんのために留年させるのかということである。 留年の大義名分として成績を向上させるというものがある。
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本当に成績が向上するのだろうか。
確かに同学年を2年行えばその分の学習は可能である。
だが、自分自身の経験を考えるならば次の学年でまた行き詰ってしまった。
1.成績が向上
2.成績は同じ
3.成績が低下
留年して成績を上げるというならば1のケースになるしかない。もし、ケース2か3になればもはや破綻しているのである。 逆に留年して成績が上がるというならば留年せずとも成績を上げる補習という方法でいいはずだ。
同じように入学して同じように卒業できるという日本の教育制度は決して間違っていないと思う。 義務教育は成績のみを重視する場所ではないはずだ。 心身ともに成長している実感があった。 これこそ、つまり年齢主義によって進級すべきである。